Pyne codeで学ぶトレード指標とストラテジー
Python構文のPyne codeとPyneIDEを使い、トレード指標とストラテジーのプログラミングを基礎から学ぶ入門書。
Pyne codeは、トレード指標やストラテジーを記述するための、Python構文を持つ言語です。この本ではプログラミングの基礎から始め、自分で指標を作り、ストラテジーを過去のデータでテストするところまで進みます。
プログラムの作成と実行にはPyneIDEを使い、結果をチャートで確認します。裏側でローソク足を1本ずつ処理するのがPyneCoreです。
この本の対象読者
プログラミングを初めて学ぶ方に向けて、必要な基礎知識とチャートの読み方を説明します。例題を通じて、指標やトレードのストラテジーを作るための土台を身につけます。
画像に写っているIDEの表示は英語です。本文でも画面と同じ名称を使い、その意味を日本語で説明します。例題の変数名や表示ラベルも英語です。
始める前に必要な知識
この本では、次の2つを前提にしています。
- フォルダーの作成、ファイルの開閉と保存、テキストのコピーと貼り付けができること。PyneIDEの設定や操作は、手順を追って説明します。
- 足し算、引き算、掛け算、割り算と、小数の計算ができること。例題では単純な平均や変化率も使いますが、計算式はその都度説明します。
知っていると役立つこと
価格チャートを見たことがあり、ローソク足や時間足の意味を知っていれば、図を理解しやすくなります。ストラテジーの章では、売買、ポジション、手数料の考え方が役立ちます。これらは本の中でも説明するので、取引経験がなくても始められます。
エディターに表示される英語の名称を見分けられると、操作しやすくなります。流暢な英語は必要ありません。操作名には日本語の説明を添えています。
必要のない知識や準備
Pine Script、Python、その他のプログラミング言語を知っている必要はありません。変数や関数呼び出しから、Pyne codeを直接学びます。Pythonの構文も、各例題に必要な部分を説明します。
Visual Studio Codeに慣れている必要も、完成した指標やストラテジーを用意する必要もありません。この本で自分のプログラムを組み立てていきます。練習にはサンプルデータを使うため、実際のお金で取引したり、証券会社などの口座を開いたりする必要はありません。
補助教材
基礎を復習したいときは、次の教材を利用できます。外部リンク先は英語です。この本を読み始める前に、すべて学習しておく必要はありません。
- Visual Studio Codeの画面構成。Explorer viewの節では、ファイルとフォルダーの操作を説明しています。プロジェクトフォルダーやエディターの各ビューに不慣れな場合に役立ちます。
- Khan Academyの百分率の計算。ある数の何パーセントかを求める方法を、具体例で練習できます。価格の変化率や費用を理解する前に復習するとよいでしょう。
- TradingViewのローソク足チャートの解説。**What are candlestick charts?**の節では、実体とヒゲを説明しています。その先のローソク足パターンの解説は、この本の例題には必要ありません。
始値、高値、安値、終値については、この本のローソク足データの解説でも説明しています。知らない用語は、後から用語集で調べられます。
この本の進め方
- 課題の内容を読み、どのような結果になるかを確認します。
- 自分のPyneIDEプロジェクトで手順を実行します。
- 変更する前に、何が変わるか予想します。
- プログラムを再実行し、予想と比べます。
- 章末の練習問題に取り組みます。解答は、その後で開いてください。
サンプルファイル
このパッケージには、本で使う完成版のプログラムが入っています。実行に使うデモデータは、プロジェクトの作成時にPyneIDEが生成します。学習用に作られた架空の価格データです。