plot関数では、すでにcolorとlinewidthを使いました。この先の例題では、さらに多くの関数やパラメーターが登場します。名前と順序をすべて暗記する必要はありません。PyneIDEでは、コードのそばにヘルプを表示できます。

この章では、作成済みのfirst_chart.pyを使います。プログラムを実行する必要はありません。

関数名にポインターを置く

  1. PyneビューのScriptsグループからfirst_chart.pyを開きます。
  2. main()の中にあるplot(close, "Close", ...)の呼び出しを探します。
  3. 行の先頭にあるplotにマウスポインターを置き、少し待ちます。

表示されるヘルプで、関数のパラメーター一覧と説明を読めます。内容が長い場合は、ヘルプの上にポインターを移してスクロールします。Escで閉じられます。

first_chart.pyのplot呼び出しの上にPyneIDEのヘルプが開き、linewidthの既定値が1と表示されている。
plotの上に表示されるヘルプでは、パラメーターの型と既定値も確認できます。

パラメーター一覧の読み方

ヘルプには、例題で使ったもの以外の設定も表示されます。今必要な項目を探せば十分です。

plotなら、例えば次の項目があります。

  • seriesは描画する値です。このプログラムではcloseを渡しています。
  • titleは描画の名前です。呼び出しの2番目の引数である"Close"で指定しています。
  • linewidthは線の太さです。一覧の= 1は既定値を表し、例題のlinewidth=2で上書きしています。

パラメーター(仮引数)は、関数が受け取るデータや設定の名前です。引数(実引数)は、呼び出しで実際に渡す値です。つまりlinewidthがパラメーターで、linewidth=2の2が渡す引数です。

名前の横に型が表示されていれば、期待される値を知る手がかりになります。例えばintは整数です。型の表記は今後の章でも出てくるので、今すべて覚える必要はありません。

ヘルプの説明は英語で表示されます。例題で使うパラメーターの意味は、本の中で日本語でも説明します。新しい関数を使うときは、まず説明に目を通し、その後で変更したい設定を探すとよいでしょう。

さらに調べる:定義へ移動する

関数がどこで書かれているかを見たい場合は、macOSではCommand、WindowsやLinuxではCtrlを押しながら、plotをクリックします。対応する定義がエディターで開きます。名前を右クリックし、Go to Definitionを選んでも同じ操作ができます。

開いたファイルのdef plot(...)の下には、関数の説明と処理があります。これはインストールされたライブラリのコードです。この練習では読むだけにして、変更しないでください。first_chart.pyのタブをクリックすれば、自分のプログラムに戻れます。

PyneIDEでライブラリのplot.pyにあるdef plotへ移動し、その下にパラメーターの説明が表示されている。
定義へ移動すると、plot関数のライブラリ内のソースが開きます。自分のプログラムは別のタブに残っています。

本の例題を進めるために、ライブラリの内部動作を知る必要はありません。この機能は、後から関数を詳しく調べたくなったときに役立ちます。

自分で試す

plotのヘルプを開き、linewidthを探してください。既定値はいくつでしょうか。自分の呼び出しでも同じ値を使っているか確認します。

解答

既定値は1です。first_chart.pyではlinewidth=2と書いているため、線の太さを2にしています。この引数を省略すれば、関数は既定値の1を使います。